効果的な商品リサーチの具体的な方法
こんにちは、ガラポンこと五十嵐隆司です。今回は、Amazon中国輸入ビジネスの成功の鍵を握る「効果的な商品リサーチの具体的な方法」について詳しく解説していきます。
商品リサーチは、このビジネスの根幹を成す重要な作業です。適切な商品を見つけられるかどうかで、その後の販売成績が大きく左右されます。ここでは、私が実践している商品リサーチの方法を、具体的なステップとともにお伝えします。
1. リサーチの基本姿勢
まず、効果的な商品リサーチを行うための基本姿勢について説明します。
a) データ重視の意思決定
感覚や直感だけで商品を選ぶのではなく、具体的なデータに基づいて判断することが重要です。売上ランキング、レビュー数、価格帯など、客観的な指標を重視しましょう。
b) トレンドと安定性のバランス
流行りの商品は魅力的ですが、長期的な安定性も考慮する必要があります。季節商品とオールシーズン商品のバランスを取ることで、年間を通じて安定した売上を狙えます。
c) 競合分析の徹底
ライバルの動向を把握し、差別化のポイントを見出すことが成功への近道です。単に人気商品を真似るのではなく、改善点や未開拓の需要を見つけ出すことが重要です。
2. 具体的なリサーチ手順
次に、私が実践している具体的なリサーチ手順を紹介します。
Step 1: Amazonのベストセラーリストをチェック
まずはAmazonのベストセラーリストから、人気のカテゴリーや商品をピックアップします。以下の点に注目しましょう:
- 上位100位以内の商品の特徴
- 価格帯の分布
- 新規参入の可能性(新着商品の順位など)
私の経験では、ホーム&キッチン、ビューティー、ペット用品などのカテゴリーが参入しやすい傾向にあります。
Step 2: キーワード調査
次に、ピックアップしたカテゴリーや商品に関連するキーワードの需要を調査します。以下のツールが役立ちます:
- Google Keyword Planner
- Amazonの検索サジェスト機能
- MerchantWords(有料ツール)
例えば、「キッチン用品」というカテゴリーを選んだ場合、「食洗機対応」「省スペース」「多機能」などの関連キーワードの需要を確認します。月間検索数が1000以上あるキーワードは要チェックです。
Step 3: 競合分析
キーワード調査で絞り込んだ商品について、競合の状況を詳しく分析します。以下の点をチェックしましょう:
- 上位10件の平均販売価格
- 平均レビュー数と評価
- 販売者の数(特にFBA利用者数)
- 商品の特徴や差別化ポイント
私の基準では、上位10件のうち3件以上がレビュー1000件未満の場合、参入の余地ありと判断します。
Step 4: 利益計算
競合分析で有望と判断した商品について、具体的な利益計算を行います。以下の要素を考慮しましょう:
- 想定販売価格
- 仕入れ価格(中国の卸売サイトなどで確認)
- Amazon FBA手数料
- 輸送費、関税
- その他経費(広告費など)
私の経験則では、最低でも30%以上の利益率を確保できる商品を選びます。例えば、販売価格3000円の商品なら、諸経費を差し引いて900円以上の利益が出せることを確認します。
Step 5: 需要の安定性確認
商品の需要が一時的なものでなく、安定していることを確認します。以下のツールが役立ちます:
- Google Trends
- Keepa(Amazonの価格推移ツール)
季節性のある商品の場合、過去数年間のトレンドを確認し、需要のピーク時期や持続期間を把握します。例えば、扇風機であれば5月〜8月がピークになるといった具合です。
Step 6: 法規制のチェック
最後に、選定した商品が法規制に抵触しないかを確認します。以下の点に注意しましょう:
- 輸入規制(特定の素材や原産地の制限など)
- 販売に必要な許認可
- 特許や商標の侵害
特に電化製品や食品、化粧品などは規制が厳しいので要注意です。不明な点がある場合は、税関や関連機関に問い合わせることをおすすめします。
3. リサーチツールの活用
効率的な商品リサーチを行うために、以下のツールの活用をおすすめします:
a) Jungle Scout
Amazon商品の売上予測や競合分析が可能な人気ツールです。月額49ドルからのプランがあります。私はこのツールを使って、月間売上高や利益率の予測を行っています。
b) Helium 10
キーワード調査や競合分析、利益計算など多機能なツールです。月額97ドルからのプランがあります。特にキーワードの需要量や難易度の分析に重宝しています。
c) AMZScout
比較的安価で使いやすいツールです。月額29.99ドルからのプランがあります。初心者にもおすすめで、私も最初はこのツールを使っていました。
これらのツールは無料トライアル期間があるので、まずは試してみることをおすすめします。
4. リサーチの実例
ここで、私が実際に行ったリサーチの例を紹介します。
成功例:多機能キッチンばさみ
リサーチ過程:
- 「キッチン用品」カテゴリーのベストセラーをチェック
- 「多機能 キッチン ツール」というキーワードの需要を確認(月間検索数約3000)
- 競合分析:上位10件中4件がレビュー1000件未満
- 利益計算:販売価格2500円、仕入れ価格800円、FBA手数料等500円で、利益率48%
- 需要の安定性:Google Trendsで年間を通じて安定した需要を確認
- 法規制:特に問題なし
結果:月間200個販売、利益40万円を達成
失敗例:トレンドに乗った美容家電
リサーチ過程:
- 美容家電カテゴリーで急上昇中の商品をピックアップ
- 「美顔器 超音波」というキーワードの需要急増を確認
- 競合分析:上位はブランド品が多いが、新規参入の余地ありと判断
- 利益計算:販売価格8000円、仕入れ価格3000円、FBA手数料等1500円で、利益率44%
- 需要の安定性:Google Trendsで急激な上昇を確認するも、持続性を見誤る
- 法規制:電気用品安全法の適合確認が不十分
結果:初月は好調だったが、2ヶ月目から急激に売上減少。在庫過多になり、最終的に赤字に。
5. リサーチ時の注意点
最後に、商品リサーチを行う際の注意点をまとめます:
- 一つの指標だけで判断せず、複数の要素を総合的に評価する
- トレンド商品に飛びつきすぎない(持続性を重視)
- 競合が少ない=需要がない可能性もあるので要注意
- 季節商品は仕入れ時期と販売時期のバランスが重要
- ブランド品や特許製品の模倣は避ける
- 定期的にリサーチを行い、市場の変化に対応する
まとめ
効果的な商品リサーチは、Amazon中国輸入ビジネスの成功を左右する重要な要素です。この記事で紹介したステップやツールを参考に、じっくりと時間をかけてリサーチを行ってください。
最初は時間がかかるかもしれませんが、経験を積むにつれてスピードと精度が向上していきます。失敗を恐れず、少しずつ実践していくことが大切です。
皆さんの商品リサーチが実を結び、大きな成功につながることを願っています。次回は「効果的なAmazon商品ページの作り方」について詳しく解説します。お楽しみに!
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